スプリット

title_splitsplitsunset

スプリットは3世紀にローマ皇帝ディオクレティアヌスが隠居地にと建設した宮殿にのちのち人々が住み着いてできた、クロアチアでもドゥブロヴニクに並ぶ石畳の美しい世界遺産の街。南クロアチアの旅での重要なクロスロードでもあり、アドリア海の島巡りやトロギールの出島、おなじく世界遺産で「アドリア海の真珠」と讃えられるドゥブロヴニクなど様々な方面へと船やバスが出ている。おかげで春から夏にかけては世界中の旅人たちで賑わい、町並みやファッション、食べ物など、ザグレブがウィーン風ならスプリットは食堂やレストランもイタリア風。魚介類のリゾットやピツァ、ダルマチアの湿気もありながらさらりと乾燥した風にさらされたプロシュトなどは対岸のイタリアに負けず劣らず美味。スプリットの住民の気質はダルマチア地方ならでは、開けっぴろげで話し好き。日本で言うならどこか大阪の下町っぽい。気候は一年を通して日本の南部と似たような気候で、夏はかなり暑く、冬はそこそこに冷える。春から秋までは太陽の日差しがかなりきついので、水が冷たくとも海は5月ぐらいから入れる。旅の間は水分の補給をお忘れなく。

スプリットへの行き方 

ザグレブから飛行機で

ザグレブからスプリットへ行くには飛行機か長距離バスを利用。これまでは個人的にはバスの旅が多かったが、飛行機も楽でいい。というのも、2008年7月現在、ガソリンの高騰によりバス代も騰がって来ているため、バスは割安感覚でもなく、約45分のフライトのほうが時間的にも気分的にも楽。5時間窮屈な座席に座りっぱなしのバスよりも快適(トイレの心配からも解放されますし←コレ、かなりポイント高し!)。ザグレブ市内からは空港へ空港バスで30分、飛行時間の一時間半ほど前に到着し、約40分後にはスプリット空港到着。スプリット空港から市内まではバスで40分ほど。

空港送迎リムジンバスの時刻表はこちら。送迎タクシーサービスはこちらこちらにて予約可能。スプリット空港内の乗客ロビーの設備一般:銀行(6:30〜20:30)、郵便局(夏期:7月1日〜9月1日まで7:00〜20;00、冬期:月〜金 7:00〜20:00、 土7:00〜21:00)、キオスク、カフェレストラン、全館無線LANインターネット設備とPC2台、赤ちゃんのおむつ交換台付きトイレ。

ザグレブから列車で

ザグレブからスプリットまでは特急列車で5時間半。鉄道事情も少し改善されたような感じで、これまでの一般的なコンパートメントではなく普通の二人がけ座席の新しい特急を個人的にはよく利用している。発着時間もほぼ予定どおりで長距離バスとは異なるゆっくりした気分の旅ができるが、従来の特急ではカーブで速度を落としていたため揺れはあまり感じなかったが、新しい特急では速度を落とさずに走れるため道中かなり車体が左右に揺れる。乗り物に酔わない人でも念のため酔い止めを携帯しておいたほうが無難。チケット予約時に進行方向の座席を確保したほうがよいが、空いていれば適当に空いている席に座っても問題なし。列車内のトイレは広いが便座が上がっていることが多く、女性やお腹の具合の悪い人には厳しいかも。座らないでもできる人も揺れるのでご注意。トイレットペーパーは常備されているが予備にティッシュ持参をオススメ。

チケットは全席予約指定。駅で購入し、列車に乗り込む時には列車の入口に立っている車掌に見せ、発車後に車掌がチケットを切りに車内を回って来る。始発駅(ザグレブまたはスプリット)からはその後、コーヒーか紅茶のサービスがあり、車掌がトレーにもって来てくれる。コーヒーは甘いネスカフェ、紅茶はハーブティーなど。

ザグレブ発スプリット行きの特急

ザグレブ発スプリット行きの特急

_mg_0172

清潔な車内

スプリット駅

駅の入口はバスターミナルからすぐ、リヴァ(宮殿の壁沿いのカフェの並ぶ海岸のことを地元ではそう呼ぶ)寄りにあるが、駅舎らしく目立ったたて改装された スプリット駅にはブルーの新しいコインロッカーがある。サイズも3つあり、大きなスーツケースサイズ、普通サイズ(わかりにくいですか?笑)、ショルダー バッグサイズ。料金は24時間15クナで良心的。一週間ぐらいも連続して保管できる。駅の外、リヴァの方向へ20メートルぐらいのところには係員のおじさ んがいる別の荷物預け所があるが、夜間はやっていない。また、駅のチケット購入窓口は国際線(International Transpot)とローカル線(Domestic Transport)に別れているが得に気にするコトなし。空いているほうでオーケー。ザグレブと同じくスプリットも駅には改札はなく、勝手にホームへ行 き列車に乗り込む前にチケットを車掌に見せればよい。

スプリット駅の入口

スプリット駅の入口

スプリット駅のコインロッカー

スプリット駅のコインロッカー

特急列車の時刻と番号2009年12月末まで)
ザグレブ発→スプリット行き
ICN 521 6:50発ー12:20着
ICN 520 11:00発ー16:42着(*2009年6月12日〜9月13日限定)
ICN 525 15:22発ー20:55着

寝台車
B 1823 21:40発ー5:48着(*2009年6月19,20日〜9月4,5日限定)
B 825 22:55発ー 6:55着(*2009年6月20日〜9月5日限定)

スプリット発→ザグレブ行き
ICN 520 7:38発ー13:10着
ICN 1522 10:54発ー16:28着(*2009年6月12日〜9月13日限定)
ICN 524 15:10発ー20:41着

B 824 22:10発ー6:31着(*2009年5月2,3日〜9月26,27日限定)

寝台車
B 1822 20:50発ー5:35着(*2009年6月20日〜9月5日限定)

ザグレブから長距離バスで

長距離バスはザグレブのバスステーションから一時間に数本。鉄道とはちがい時刻どおりに発車。高速経由では5時間。路線によっては新しくできた高速ではなくプリトヴィツェ経由なので、スプリットまでものすごい時間がかかりますのでくれぐれもどの便にするかはご注意ください。値段はバス会社によって異なり、同じバス会社の往復チケットを購入するほうが片道ずつよりも割安。しかし購入時に便と座席指定をしなければならないので、変更にはいくらか追加費用がかかりますのでご注意を。バス会社によって車種の当たり外れもあり。車内にはトイレもありますが、ほとんど飾り。鍵がかかったまま使われていません。が、道中10分ほどのトイレ休憩ありですが、トイレは出発前にバスターミナルで済ませておくほうが無難でしょう。バスターミナルなどの公衆トイレでは使用料を払わなければいけないところもありますので、小銭はポケットに入れておくと便利です。

長距離バスが到着するスプリット港から旧市街と市場は近く、旧市街の各宿泊先までは徒歩で10分前後。宿泊先が旧市街の外であればバスターミナルからタクシーで。値段はもちろん宿泊先によって異なるが、市内の中心であればおそらく50〜60クナを目安に。

*ザグレブ発スプリット行きバス、2010年春夏の時刻表。それ以降はこちらでチェックするか、バスターミナルのウェブで各自調べてください。

ドブロヴニクからスプリットへ

4時間少々の長距離バスまたは飛行機で行く。バスの場合はスプリットへ向かう進行方向左側が海沿いなので、そちらに座席指定すると道中美しい景色が眺められる。ただし、午後は次第に西日が強くなりかなり眩しい。スプリットからドブロヴニクへは右座席から道中ずっと海が眺められる。

イタリアのアンコナからスプリットへ

アンコナ—スプリット間を Jadrolinijaのフェリーが夜間就航。

歩いてみよう、スプリット

ペリスティル広場

スプリットの楽しみ方は何といっても石畳の美しい旧市街の裏路地。とにかく路地という路地を歩いてみるのがいい。8月のバカンスシーズンでは、とてもよい雰囲気の「Cafe Luxor」のあるペリスティル広場では、午後4時と夜9時ごろに様々なストリートパフォーマンスが行われ、日替わりでパフォーマンスが見られる。広場の階段に座っていると「Cafe Luxor」のウェイター&ウェイトレスが回って来くるので、ヨーロッパからの旅行者たちがワインやビールを注文しているのをよく見かけるが、別に注文してもしなくてもOK。

Marjan(マルヤン)の丘

splitview
旧市街から徒歩で15分ほどのMarjan(マルヤン)の丘の展望台からの眺めは、写真撮影のベストショットスポット&ため息もの。スプリットのオレンジの屋根とアドリア海の青い海と空のコントラスには、ほっと心が安らぐ。丘に茂る松林には蝉も多く、なんだか異国でありながらどこか日本の夏のように思えるのもおもしろい。旧市街のシンボルの一つであるドゥイエ聖堂の鐘楼に登ると右手に見えるこの丘の展望台には、地元の人たちに人気のカフェがあるのだが、実はこのピンク色のカフェはもともとはユダヤの遺体洗浄場だった。そのため外観には当時の名残のヘブライ語が残されている。また、このカフェの裏手には18世紀からの古いユダヤ墓地があり、日中であればカフェの隣の門から自由に墓地内が見学できる。門から入ったすぐのカフェ2階のバルコニーには番犬シェパード君がいますが、見かけによらず大人しいので問題なし。また、Marjanの丘をぐるりと海沿いに一回りすると3時間ほどのハイキングコースになっている。ジョギングにウォーキング、サイクリングとスプリット市民の憩いの場で、途中からは車の乗り入れ禁止。丘の上には動物園もあるが行った事がないのでノーコメント。

ショッピング

スプリットのもうひとつの楽しみは、ザグレブやドブロヴニクでは見られないイタリアンファッション。クロアチアで一番垢抜けたショッピングが楽しめる。ユニークなデザインの靴「Camper」のスプリット裏路地店の住所は Kručićeva 6 Split.(2009年4月追記。この場所のすぐ近くに移転してました) とても細い通りですが、靴好きには見逃せないお店。夏はいろいろなおもしろいデザインのサンダルも豊富、かばん類や男性用の靴やサンダルもあり。

その他には裏路地のあちこちにある下着店などのかわいい&セクシーな水着がおすすめ。旧市街の外にあるスプリットのショッピング・メインストリートでは、ベネトンあたりがお手ごろ。市場のそばのおみやげ屋ストリートでは、海よりの店にあるシンプルな麦藁帽子がかわいい。そのほかにはフヴァル島でも売っているラヴェンダーのポプリやオイルもお忘れなく。

青空マーケット

午後は早めに閉まってしまうこともあり、午前中にマーケットの予定を組んだほうがゆっくりと探索できる。旧市街の外にある青空青果市場では、チーズやプロシュト、自家製の色とりどりの野菜や果物、ラキヤ(クロアチアの焼酎のようなもの)など、食卓に欠かせない様々な食材が並ぶ。おすすめはアドリア海の海風と太陽で乾燥熟成させたダルマチア産のプロシュト、チーズ、果物。夏はぶどうや無花果が旬で美味しいのでぜひ試してほしい。青果市場の隣にはサッカーTシャツ、懐かしい麦わら帽子やジーンズなどのカジュアルな衣料品、携帯ストラップ、貝の置物などのお土産屋さんなどがずらりと軒を並べている。みやげ物はザグレブの牧歌的な内陸のみやげ物とは異なり海辺の街らしい物が多い。

金曜のランチには魚を食べる習慣のあるクロアチアでは、金曜の午前中に魚市場が一番賑わう。ザグレブの魚市場ほどではないとはいえ、品揃えもイカ、蛸、ムール貝、いわし、さば、黒鯛の種類、まぐろ、カレ イ、はちめの種類、と日本とあまり変わらず、どれも獲れたて新鮮。室内で販売している自家製の瓶詰めアンチョビ(40クナほど)は当たり外れがあるかもしれないが、宿でお酒のおつまみやパンと一緒に、またはお土産にも。

*注意)外国のマーケットでは値段交渉も楽しみのうち、と思う方も多いと思いますが、クロアチアの地元民はほとんど値切らないので、日本での買い物と同じような良識あるマナーで接したほうがよいでしょうね。仮に値切ってもほとんど応じてもらえません。

インターネットカフェ

旧市街内のKručićeva通りにあるインターネットカフェには日本語対応のPCが数台あり。海をモチーフにした手作り風のネットカフェで、ちょっとぶっきらぼうなダルマチア男のオーナーですが、時々彼の仲間たちが集まったりといかにもローカルな雰囲気がよいかな。飲み物は注文してもしなくてもOK。夜の営業は9時までとちょっと早め。他にはバスターミナルからリヴァに向かって歩いて行くとInternet cafeとサインがある店が1軒ある。

≪スプリット豆知識&こぼれ話≫ スプリットは大きな港町なため、さぞ魚市場の品数も豊富だろうと思いきや、意外とあっさりとした魚市場。魚市場の表通りに は庶民の味方、獲れたて新鮮なイワシ君が並び、飾りもなければかなり実質的でシンプルな市場の印象。それに比べると、ザグレブの魚市場のほうが実は品揃えと見栄えがよいことに驚く。魚市場と言えども気取り屋のザグレブらしく、サーモンにホタテに牡蠣とやや高級志向でもある。スプリット近海で水揚げされた魚の多くはザグレブに流通されてしまい、スプリットはいかにもその風土に合った庶民的で飾らない魚が運ばれてくるよう。しかしここ数年ではザダールあたりでマグロの養殖が盛んで、スプリットの市場にも獲れたてのマグロがよく並んでいるのを見かける。今はおしょうゆとお箸はぜひ持参して、このマグロをお刺身で 食べるぞ!と思いつつも、なぜかそのチャンスをことごとく逃すばかり。

*その他、スプリット関連の旅行ニュースブログの更新はこちらにてどうぞ

広告